現在の私たちの「豊かに見える生活」は食糧、エネルギーそして実は水も外国に依存しています。水は飲み水や炊事、洗濯、風呂に利用されているだけではありません。植物を栽培したり、牛や豚を育てたりするのにも使われます。

 

 このように間接的に使われる水のことを、「バーチャルウォーター」と言います。例えば、牛丼一杯作るのに2000ℓ、ドラム缶10本分の水が必要となります。

 私たちは、生きていく上で最低限必要な食糧、エネルギー、水の問題をあまりにも人任せにしてきたのではないでしょうか?

 

 また、『日本の食糧自給率はカロリーベースで39%と言われていますが、本当は穀物自給率で見なければいけません。飼料はほとんど輸入です。穀物自給率は28%しかありません。あの宮崎駿監督のアニメ「火垂るの墓」では、最後に主人公の兄妹は飢えて亡くなりました。あの時代は80%の時代です。そして、エネルギー自給率は4%なので、エネルギーが止まると耕運機も動かないため、穀物自給率28%すら危ない。』

 

 それを考えると、今の日本はこのままで本当に大丈夫なのでしょうか?

 

 今の私たちに必要なのは「明日はもっとよくなる」という「希望」です。

 

 希望のない未来では、やる気も活気も生まれないし、人間が生きる意味すら見出しづらいのではないでしょうか?

 上の写真、広島県神石高原町の「霧の海」は、21世紀の戦争の原因となる「食糧」「エネルギー」「水」の地産地消が出来、輸出が可能な未来が明るい地域であると証明しています。

 

 この町は寒暖の差が大きく、美味しいお米・野菜・果物が育ち、バイオマスエネルギー・水力発電・太陽光発電等再生エネルギーが豊富で、水源の町でもあります。

 

 私たちNPO法人「地域再生プロジェクト」の目的は「誇りを持って、住みたい、住み続けたい町づくり」をしていくことです。豊かな自然環境を守り、子供たちに未来を約束する「持続可能な社会の実現」を目指した取り組みを行っていきます。

 

 「今」この時代は「昔」の先祖から受け継いだものであることと同時に「後世」の子孫から預かっているものでもあります。どのように子供たちに明るい未来を残していくことができるのでしょうか?

 「あの時こうしておけばよかった」と後悔することがない「納得性が高く、勇気をもって選択する」そういう生き方をしていきたいですね。

 

 私たちの住むこの「備後地域」は後に備えると書きます。

 

 自分たちの地域は自分たちで守り、より良い未来を実現する、素晴らしい地域にしていきましょう。「自尊」「自立」「共生」できる社会が築けることを心より願っております。